子供自転車を購入してからの調整してますか?
子供自転車をお子さんに買ってあげてからブレーキの調整や日々の観察はできていますでしょうか?
購入時に色々と吟味して買ったわりには、買ってからは「乗れているから大丈夫だろう」となっていませんか?
けれど、実はその自転車の調整はお渡しした段階でのお子さんに合わせた調整でお渡ししているので
しばらく乗られて成長したお子さんには、フィットしていないはずです
子供自転車は成長に合わせて各種調整ができるように作られていたり、自転車屋の工夫で乗りやすくできたりします
多くの自転車屋は、子供自転車をお渡ししている時に大人の自転車とも違う子供の成長に合わせての
各種調整や工夫をして今の年齢に合うようにしてお渡ししています
ですので、しばらく乗っていてお子さんが成長しても そのまま乗られてしまうと…
考えが狂ってしまい、調整が崩れてしまうのです…
ウチのお店では、お渡しの際に再三お伝えしてお渡ししているので大丈夫ですが
そこの部分を軽視してか しっかりと伝えてお渡ししないお店も残念ながらあるようなので
敏感になり少しでも気になったり、もしかして?と思ったら自転車屋に相談に行ってみてください
他によくあるのは、お子さんのサドルの高さの調整は気にしてのご来店はよく来るのですが
肝心なブレーキに関してはノータッチで調整依頼なしっていうのもよく目にしますので
サドルだけではない成長に合わせた調整も今回のことから視野に入れてご相談ください。
子供自転車の調整の頻度は大人の自転車よりも多いはずです
子供自転車のブレーキやハンドルは、大人の自転車とは違った調整をしていたり そもそもが子供の成長に合わせて調整するように出来ている作りの物が多くあります
それらを使ってお渡しの段階でのお子さんの身長や手の大きさに合わせた調整のものを渡しているので
それ以降も子供の成長に合わせた調整を都度やっていく必要があるわけです
また、子供の成長は早いもののようで あっというまに今までの調整だと合わなくなるのが普通で
子供自身が自転車の違和感を親御さんに報告してくれれば助かるのですが…
子供にそこの部分の判断をしっかりするんだよというのは酷な話で正直無理だと思いますので
親御さんの方で、しっかりと確認や認識するのが大切だと思います
また、自転車屋は子供自転車を渡す時にこんな調整をしていますよっていう例を挙げてみます
これを踏まえて成長段階に合わせた都度の調整を意識できるように願います。
- ・ブレーキレバーの調整ネジを使用して、今の年齢の手のサイズに合うように作っている
-
これは、一番基本なんですが調整をしないでお渡ししていているお店もあるので注意が必要かもしれない
調整をしないブレーキの開きっていうのは、極端ですがその子供自転車の乗車できる最大の年齢に対する
ブレーキの開きです 子供自転車をその年齢でのジャストサイズで購入する人はあまりいないと思います
これから成長していく中でも乗っていけるように、少し大きめを購入していくと思いますので
それを最初の段階で開き最大で渡すのは違いますよね
今の年齢の手のサイズに対してのブレーキの開きを意識して調整をし渡すのが普通です
で、もうお分かりと思いますが…お渡しの段階の年齢に対してのブレーキの開きで調整をしているので
これは、成長に合わせて都度調整をしていかないといけない一番大切な部分です
- ・ハンドル・ブレーキレバーの角度を変えて乗りやすくする
-
ハンドルやブレーキレバーを標準の角度でそのまま作ってしまうと使い始めの年齢によっては
ハンドルは遠くて使いづらい場合があったり、ブレーキレバーは手首が返ってしまう場合もあります
ハンドルを握りやすいように手前にし、ブレーキレバーは水平気味にしたりします
これも成長に応じて、普通のポジションに直していくべき所です
- ・ハンドルの高さを低めにする
-
ハンドルを固定する所に「ステム」というパーツがあり
それを使って、ハンドルは成長に合わせて上下させることができます
ですので、最初は低めに成長したら上げていく感じに調整していきます
また、このステムを低くするのも最大まで低くしてしまうと底突きし固着の原因になるので注意も必要
※アヘッドステムの場合もコラムスペーサーを使って調整します
- ・サドルの高さの調整(やぐら返し)
-
このごろの子供自転車だとシートポスト一体型サドルが普及しているようで、あまりやる機会もないかもしれませんが、サドルとシートポストが別になっているものに「やぐら」がついていると調整できます
(サドルとシートポストを繋げるパーツ 通称やぐら)↓
これを逆さまにして固定するとサドル高が抑えられて2cmほど標準よりも下げることができます
その時必要に応じて、シートピンをレバー固定式からナット固定式にします
最大までサドルが下がっている分レバー固定だとサドルに干渉してしまって、うまく固定できない場合があります
ナット固定式であれば干渉しないので良いのですが、固定するのに工具が必要になり利便性が下がりますので
これも身長が伸びてサドルを上げれるようになったら、いの一番にやぐらを戻してレバー固定式にしましょう
これらの調整を成長してからも継続して使用し続けると体に合わなくなってくる分、危険が付きまとうので
再三にはなりますが成長した分は調整をして、いつでもベストポジションで乗れるようにしてあげましょう。
幼児・子供自転車に採用されているブレーキレバー・ハンドルグリップの違い
上記の補足で、子供自転車に使われているブレーキレバーやハンドルグリップなどのご紹介もしておこうと思います
購入を決定する助けになるかもしれませんので、ご参考にしてみて下さい。
一般にシティーサイクル等の自転車のハンドルのグリップの太さは、22.2㎜が基準になりますが
子供自転車…この場合は、どちらかというと幼児自転車の場合はサイズが変更されるケースがあり
幼児自転車専用のハンドルグリップの太さとして2っに変更されます
・19㎜(幼児自転車の一般グリップサイズ)
・13㎜(日本メーカーの一部幼児自転車のグリップサイズ)※現在だとブリヂストンだけかもしれません
(これとは別に22.2㎜でもグリップやレバーに工夫をして握りやすくして採用しているケースもあります)
19㎜は普通よりも握りやすく、13㎜でより幼児用に特化させて握りやすくさせた少し珍しいサイズになります
採用されているのを少しご紹介します
(ブリヂストンのHACCHI 16-18インチ 13㎜グリップ採用)
https://www.bscycle.co.jp/items/bicycle/hacchi/
(ブリヂストン採用のこどもラクラクブレーキ グリップ径13㎜だけでなくブレーキレバーも幼児用です)
13㎜は、ハンドルが細くなりますので強度の関係で鉄フレームと共に採用されていることが多いと思います
※「HACCHI」以外のモデルにも採用されています
(19㎜グリップ採用 ウチの取り扱い品ではないですが人気で同じく子供に特化したメーカー)
アルミフレーム採用で軽量の幼児・子供自転車のMTBタイプになります
他にも19㎜は、色々なメーカーで使われているのでご購入の際には採用されているかモデルを調べてみて下さい
また現在は販売されていませんが、こんなのも昔ありました(すごくいい自転車だったのに…
)(ブリヂストン レベナ 18インチ)
(グリップは通常サイズですがブレーキレバーが極端に細かったので幼児でも握りやすかったんですね)
ブレーキは、「怖い」と思った時にしっかりと止まれないとお子さんが乗るのを嫌になってしまうので
少しでも握りやすく操作のしやすいものを選んであげるのがいいと思います