新しい自転車の購入を検討しているお客様
今回は、新生活の始まりなどで3・4月での自転車の購入を検討しているお客様も増えていると思いますので
ご参考までに購入の1っのポイントとして見ていってください
また、以前のブログでも購入前に役に立つ内容を記入していますので
良ければご覧になってください
値段の違い=ブレーキの違い
お店やネット通販でも商品ラインナップの中で他よりも比較的安い自転車を見る時があると思います
場合によっては「一番人気」や「オススメ」などの表記を目にするかもしれません
ですが、購入前にその自転車についている「後輪ブレーキ」をよく見てみましょう
実は、装着されている後輪ブレーキの違いによって値段が安くなっている場合があります
(値段が安くなくデザイン重視の自転車でも装着されている場合もあります)
バンドブレーキorローラーブレーキ
まず、簡単に掻い摘んでブレーキの説明をすると
問題になるのは、ブレーキをかけた時に発生してしまうかもしれない音(音鳴り)が問題になります
※(音鳴り=左ブレーキをかけた時にガーッとかキィーッなどの音が鳴ることを表します)
※(音鳴り原因は、内部に発生した錆び・油混入・ゴムバンド部分の劣化などです)
最初は良くても、そこそこの期間使用してから発生する場合があるので 下記を考慮して購入を検討してみてください
バンドブレーキ=音鳴りが発生すると通常はブレーキ本体を交換することでしか音鳴りを消すとこができない
※(雨の日は制動力が安定しない場合もあり・雨水によっての音鳴りもしやすい)
ローラーブレーキ=音鳴りが発生しても専用のブレーキグリスを注入してあげれば音鳴りを消せる
※(バンドブレーキに比べると雨の日でも安定している・ブレーキグリスが枯れない限り音鳴りはほぼない)
というブレーキの特徴があります
このことから、長期間使用するなら人によって考えはあれど「ローラーブレーキ」の方が適していると思います
また、値段で表しても
バンドブレーキ=値段の安い自転車
ローラーブレーキ=通常価格or値段の高い自転車(電動自転車にも装着されています)
に一般的にはなりますので、そこに値段の違いが生じるという話でもあります
※(自転車の素材の違い・各種他パーツの違いによる値段の違いもあります)
上記を踏まえて、何にも説明を受けないでバンドブレーキ装着の自転車を購入してしまうと
音鳴りが発生したときにブレーキ本体の交換でしか音鳴りを消せないことをを事前に知らされて購入していないので
修理ご依頼時にショックを受けられるお客様をよく見ます
このことからも最初からバンドブレーキの内容を理解させてくれて購入をさせてくれれば良いのですが
どうにも、アドバイスをしてもらえずに購入されているお客様が多いようで残念に思います
購入時の理解が一番大切になると思いますので、しっかりと説明を受けられる所での購入をオススメします
また交換修理での通常は、バンドブレーキからバンドブレーキに交換することはあまりなく
バンドブレーキから音鳴りのしづらいサーボブレーキなるものに交換をしますが
大体の交換費用が5000円ほどになるかと思います
この交換費用は、新車購入時のローラーブレーキ装着の自転車との価格差ほどになりますので
これを考えると長期使用するなら最初からローラーブレーキの自転車を購入する方がいい場合が多いです
または、「え?バンドブレーキからサーボブレーキ? ローラーブレーキには交換できないの?」
と思われたかと思いますが
バンドブレーキ⇔ローラーブレーキには互換性がありません
ブレーキの固定方法(構造)が異なるので装着することができないのです
互換性の部分でも、ある種の縛りのような感じにもなるかと思いますので
よく考慮していただいてからの購入をオススメします
ブレーキの見た目の違い
バンドブレーキもローラーブレーキも見た目の違いが分からないよってこともあると思います
見分けるポイントを赤い印でチェックしておきますので参考にしてください
バンドブレーキ
※ブレーキ本体に調整ネジが2本ついてます(↑これはシルバーですが黒色のバンドブレーキもあります)
ローラーブレーキ
※ブレーキグリスを注入する黒いフタがついてます
バンドブレーキって、そんなに悪いの?
はい、散々と書いてきましたが
バンドブレーキ自体も、そんなに悪いものでもありません
実は、構造的にはブレーキの制動力は(ローラーブレーキ
バンドブレーキ)になりますそれはそうな話で昭和時代を牽引してきた由緒あるブレーキでもあるので
雨天時の安定性の問題も多少はあれど、安価で制動力もあり長年使われている良いブレーキではあるんです
その証拠に子供自転車などでは、現在でもバンドブレーキを採用している物が多くあります
理由としては、子供自転車は成長すると乗り換えられることが前提で大人の自転車に比べて使用期間が短いです
ようは、その期間の間を使用できればOKなので
安価で制動力もあるバンドブレーキをメーカーは採用しているんだと思います
(子供自転車=音鳴りがしてもいいとは言ってませんので悪しからず
コストパフォーマンスの問題ですね )そんな訳で、制動力もあり昔から使われているブレーキでもある「バンドブレーキ」
正直、ローラーブレーキに比べて制動力があるとはいえ色々と音鳴りがする可能性があるのも事実なので
ずっと使い続けるのは難しいと思うので、そこの部分をどう考えるかが問題になりますね
使用用途を確認してから購入すること
以上を踏まえて、結局は自分の使用用途によりますので
ご自身の使用距離や乗車頻度 使用したい年数などを自転車屋に伝えて
最適な自転車をアドバイスしてもらってからの購入が一番安心ですね
そのためには、上記の以前のブログにもあるように
購入前に自転車のことを色々と説明してくれる自転車屋での購入をオススメします