タイヤのマークって意外に重要って知っていました?
自転車屋が使っているタイヤのマークの活用法や
そのマークが指定の位置からズレていると何が怪しいかなど話していきます
自転車のタイヤには、メーカーのロゴだったり そのタイヤごとの名前が刻印されていたりします
刻印の傾向としては、国産や通常のブランド品にはカラー入りのタイヤロゴが刻印されているはずです
また、一部の廉価版タイヤや中国製タイヤだと刻印が黒塗りでタイヤと一体化してる場合や、そもそも存在していない場合もあります(ある程度のタイヤ購入時のステータスの参考になります)
マークが存在しない場合や自転車屋がマークを活用していない自転車屋も残念ながらあるので(通常は輪界で浸透しているので、殆どは活用しているはずなのですが…そこはアルバイトさんなどの可能性もありますので)
全てを一概には言えませんが…パンク修理の時や自分の自転車の空気入れの傾向を知るのに一役買ってくれるはずです
タイヤのT字とは?
タイヤを装着したときのマークの正しい位置をウチのお店では「タイヤのT字」って呼んでます
ロゴマーク(これでいうとBRIDGESTONE)をバルブ(空気を入れる所)の上にすると
ちょうどロゴマーク+バルブで「T字」になるように見えるために、そう呼んでます。
後述になりますが、この「T字」の位置がパンク修理の時や自転車のタイヤ・チューブの状態に関して
色々と分かる(推測ができる)、有効な位置になっています。
活用法① パンク修理
マークの位置が「T字」になっていて、パンクの修理に何が有効なのかというと
「T字」の位置が正しい状態でのパンクだとパンク箇所の位置の確定がやりやすくなり
また、パンク原因となったタイヤに残った刺さり物などの位置特定からの排除に役立ちます
簡単に言うと…
パンクの箇所に対して、タイヤとチューブの位置が「T字」で正しく固定されているなら
穴の箇所も「T字」に合わせて同じ個所に穴が空きます(穴の箇所がすぐに分かります)
最初にパンク箇所の確認をして、その後にパンク原因になった刺さり物が残っているので
チューブのパンク箇所から「T字」でタイヤを合わせて確認するとタイヤに残った刺さり物の発見が容易になります!
また、パンク箇所の確認が極小の穴によって困難な場合には逆にタイヤの方の刺さり物からのチューブのパンク箇所への確認もできます(こちらの方は少々、技があります)
これはショップだけの話ではなく、ご自身でのパンク修理や外出中でパンクを確認する水がない時にも有効です
ご自身でのパンク修理なら前述したとおりにショップと同じくパンク箇所への根拠ができるメリットがあり
外出中のパンク修理なら、水での確認ができないため「T字」での位置を頼りにパンク修理をすることができます
ようは、パンクに対しての根拠や証拠の証明になって パンク修理の精度が上がります
活用法② タイヤとチューブの状態が分かる
(こちらはタイヤの「T字」がズレている時にタイヤとチューブの状態が分かるということになります)
前述したとおり、タイヤの「T字」は便利なのですが…
ご自身のタイヤを確認してもらうとズレている人もいるとは思います
何故かというと…大体は、1ヵ月に1回の空気入れをしていないのが原因だと思われます
(※お店がロゴを合わせないで装着している場合もありますので、一概には言えませんので悪しからず
)タイヤもチューブも空気が少ない状態だと、走行中に徐々にズレて動いてしまうもので
チューブの空気が少ないと中で走行方向に合わせて、空気が少ない遊びができたチューブがズレて動いていきます
さらにチューブが動くほどゆるいなら 当然タイヤの方もワイヤービードへのチューブの圧力も弱まってしまい
結果、タイヤも動きロゴマークも「T字」の位置からズレて動いてしまいます
そして…動くだけならいいのですが
弊害が発生してきます
タイヤやチューブがズレて動いていてしまう中で1っだけ動かないものがあります
空気を入れる所の「バルブ」ですね。
症状としては2っ発生する可能性があります
- ・チューブがタイヤの中で渋滞をおこす
-
チューブは中で走行方向にズレて動いていき、バルブは固定されて動かないのでバルブ上の部分でチューブが渋滞をおこして重なり団子状態になりパンクになる
※バルブ付近のパンクは修理パッチが貼れないためチューブ交換になる場合もあります
- ・バルブそのものが折れる
-
これは、大体はチューブの渋滞から発生することですが
バルブの固定のロックナットが緩い状態でついているとバルブもチューブが動くことで一緒になって動いてしまい
本来、まっすぐついているバルブがズレていって斜めになっている場合があります
これを放置しているとバルブの根本が耐えられなくなると折れてしまいます
※こうなってしまうとチューブ交換になります
また、これらの症状が出ている状態だと場合によっては空気を入れる時にバーストする時もあるのでご注意です
(チューブが渋滞してバルブ上に固まっている所に空気を入れればバーストします)
ご自身で空気入れをしてバーストさせてしまう原因が大体これになります
(自動のコンプレッサーは特に注意 空気注入時の顔の位置が近いのでバーストすると耳がスゴイです…)
上記を踏まえて、タイヤの「T字」がズレているなら…中のチューブの状態を事前に予想することができるようになります
また、お店の方で空気入れを頼むと普通は虫ゴムの確認もすると思いますので(※他店ごとに違いあり)
それに伴って一度タイヤの空気を抜き、タイヤの中のチューブのズレは確認すると思いますので
それでチューブの渋滞は、あらかた白黒つくと思います
1ヵ月に1回の空気入れが何よりも大切です
「T字」を保つことにもつながります。
正しいと自転車も
カッコよくなります!